【2024最新】海外駐在時のモバイル回線維持・運用方法を完全解説

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駐在・留学・海外長期滞在をされる予定の方は、日本で使っていたモバイル回線について色々悩みをお持ちだと思います。

  • 回線は維持すべきか、休止・解約すべきか
  • 現地でどうやって回線を運用するか
  • 料金はできるだけ安く抑えたい

まず結論ですが、正解はこちらです。

回線について
  • 日本のモバイル回線は維持するべき。休止や解約はしない
  • 海外現地の回線を別途契約して、データ通信は現地の回線を使用する
海外在住中の運用
  • 日本の回線はローミングoffにして、電話・SMSのみ常時繋がるようにする
  • 日本のモバイル回線・海外現地の回線の2つを一台のスマホに集約する

本記事を最後までご覧になり、全て参考にすれば月額290円で次のことを実現できます。

  • 日本の電話回線を維持可… 休止・解約手続きはいらない。電話番号も変わらない
  • 常時日本の電話番号で発着信可、SMSも常時可… 2段階認証で必須
  • 一台のスマホで日本のSIM、現地のSIMどちらも常時使用可… いつでもどこでも、使いたい時にすぐ使える
  • SIM(スマホ)を紛失しても、海外現地から即時再発行可、旧SIM利用停止手続き可… 盗難紛失、通信できないリスクを極小化
目次

日本のモバイル回線は維持するべき

皆さんはGoogle、Apple ID、モバイルバンキング、クレカオンライン決済、SNS、各種Webサービス。。。これらをお使いですよね。こういったサービスはすべてあなたの日本の携帯電話番号に紐づいているはずです。そして、二段階認証ではあなたの日本の携帯電話番号に、ログインコードが届くはず。

海外では頻繁に二段階認証を求められます。異なる国のIPでログイン、飛行機に乗って通常と異なる動きの中でサービスにアクセス、新しい(未知の)端末からのアクセス。こういった場面で、二段階認証が発動します。

海外で二段階認証ができなければ詰みます。これが、日本の電話番号を維持すべき最大の理由です。たとえ世界のどのような奥地に行こうと、基本的に日本の電話番号で、なにもせずともSMSを受信することができます。

あなたがどの国に居ようと、090または080から始まる電話番号を上記サービスに登録しているなら、SMSを受信できます。今使用しているサービスに、+81をつけて登録しなおす必要ありません。

日本の電話番号を維持する副次的なメリットとしては、以下があります。

  • 本出国直前まで回線を使える
  • 保険会社や親戚からの連絡
  • 一時帰国の際に楽(飛行機着陸の瞬間からつながる)
  • 本帰国の際に何も手続きがいらない

海外在住中の運用【日本のモバイル回線のデータ通信料はゼロ】

海外に無事到着した後、どのように運用するかについてです。先に大事なところからですが、日本の電話回線を常時ONにしても、データ通信料金は一切かかりません。

日本の回線はデータローミングoffにし、機内モードにはしない

利便性を考えると、維持した日本の回線は常時繋がる(受話できる)ようにした方が良いです。しかし、必要な通信は電話とSMSのみです。

データ通信は現地SIMでまかないますので不要です。よって、日本の回線のデータローミングはOFFにしましょう。そして、機内モードにはしないでください。不安な方は、データ通信もOFFにして良いです。こうすることで、通信量は常にゼロ、SMSと通常の電話は常時受信できる状態になります。かかる料金は、電話代と基本使用料のみです。

  • データローミングはオフにする
  • 機内モードにはしない
  • (不安なら)データ通信もオフにする

データローミング… 海外渡航の際、現地通信事業者の通信網を借りて、「データ」通信すること。一般的に非常に高額。使うメリットなし。データローミングをオフにしても、通話やSIM送受信はできる。

データ通信は海外現地のモバイル回線を使う

日本のモバイル回線でデータ通信ができない(非常に高額)なので、必然的にデータ通信は海外現地で調達したモバイル回線を利用することになります。

後述するように、一台のスマホで日本のモバイル回線、海外現地のモバイル回線を運用できます。

一台のスマホで、「日本のモバイル回線→通話・SMS受信用(二段階認証用)」、「海外現地のモバイル回線→海外現地での通話・データ通信用」が実現できる!

維持する回線を選定しよう。おすすめは日本通信

海外においては日本の電話番号の維持・SMS受信が主目的ですから、通話+データ通信で、できる限り月額が安いプランで契約し続けることが大事です。

今、たとえばあなたがAhamoを使っているなら、より維持費の安い通信会社にMNPすることをおすすめします。

データ通信専用ではSMSを受信できないので、必ず通話+データ通信の回線を契約しましょう。

通話+データ通信のSIMを最安維持運用するにあたって、おすすめは日本通信のシンプル290プランになります。月額基本料は290円で、電話+データ通信SIMになります。あらゆるMVNO、回線プランを比較検討した結果、2024年現在、日本通信のシンプル290プランが最も安く電話番号を維持できるプランです。もちろん、SMSを受信するだけなら月々290円以上は一切かかりません。

日本通信の「国際ローミング(海外での通話・SMSの利用)」は月額無料ですがオプションなので、必ず有効化しておきましょう。

ahamo、楽天モバイルにはメリットなし。povoは要検討

ahamo、楽天モバイルは月額利用料が高いです。ahamo、楽天モバイルの特徴として海外でのデータローミングも月額利用料に含まれていますが、あくまで海外旅行者向けで、無料なのは出国から14日間だけです。15日目以降は、一度日本に入国して日本の回線網に接続しないと、再び海外で通信できません。よって、海外駐在・留学のユースケースにはマッチしません。

auのpovo 2.0は、悪くはないです。うまくトッピング(買い切り有料プラン)を利用すれば年間500円ほどで回線を運用できます。しかし、180日間支払いがないと回線が止まるという超罠があります。きっちりした性格でないとトッピングをし忘れて回線が止まる失態が起きかねませんので、確実にトッピングをスケジューリングできる方のみおすすめします。

SIMはeSIMがおすすめ。物理SIMはリスクあり

SIMはeSIMを選択しましょう。eSIMなら、海外でたとえスマホが紛失・盗難にあっても、オンラインで旧eSIMの利用停止、新eSIMの利用再開手続きが取れます。

日本通信のシンプル290プラン、auのpovo 2.0のどちらも、eSIM・オンラインでのe-SIM再発行に対応しています。

物理SIMでも、紛失時利用停止はオンラインでできます。しかし、SIMの再発行は郵送(か店頭)なので、一度日本に帰国する必要があります。よって、リスク管理として、eSIMをおすすめします。

スマホを選定しよう。絶対条件は3つだが、iPhoneがおすすめ

これまで、海外で日本のモバイル回線を維持することのメリットと条件について介しました。ここからは、これらの条件をかなえるためのスマホ選定についてです。絶対条件は以下です。

  • デュアルSIM対応(DSDSならなお良し)
  • SIMフリーまたはSIMロック解除済
  • eSIM対応

日本のモバイル回線と海外現地調達のSIMは、スマホ一台で運用するのが良いです。一台でデータ通信と現地での通話は現地SIM、日本のSIMは受話・SMS受信専用とすることで、スリムに両立させることができます。

よって、SIMを2つ(以上)運用できるデュアルSIM端末が良いのですが、もっというとDSDS (Dual SIM Dual Standby) 対応端末が良いです。DSDS対応スマホなら、常時、2枚のSIMを有効化できます。

新し目のiPhoneをお持ちなら、DSDS対応しているので大丈夫です。

Android端末などでは、デュアルSIMであってもDSSS (Dual SIM Single Standby) のものがあります。DSSSは2つ以上のSIMを使えますが、有効になるのは1つのみで、使用したいときに設定で使用SIMを切り替える手間が発生します。よってDSSSスマホはおすすめしません。

SIMフリースマホにする

日本通信やpovoといった格安回線+現地SIMを一台で運用するので、スマホはSIMフリーであることが必須です。

もしいまあなたが使用しているスマホにSIMロックがかかっていて、そのスマホをそのまま海外で使用する予定なら、SIMロック解除をしてもらいましょう。大手3大キャリアで購入したスマホなら、SIMロックがかかっているはずです(あなたが使用しているスマホにSIMロックがかかっているか確認する方法はこちら。)

おすすめはiPhoneだが、個人的には海外版iPhoneを推したい

では具体的にどのスマホが良いのか?についてですが、何も考えずSIMフリー版iPhoneが良いです。SIMフリー版iPhoneはAppleショップなどで購入できます。間違っても、大手キャリアの店舗でiPhoneを買わないようにしましょう。

しかし、私が最もおすすめするのは、海外版(韓国以外)のiPhoneです。なぜなら、海外版iPhoneは、SIMフリーなのはもちろん、カメラのシャッタ音が鳴らないからです。

日本で海外版iPhoneを使用した際も、シャッタ音は鳴りません!音を気にせず写真を取りまくれます。

注意点として、iPhoneは国によって値段がぜんぜん違います。こちらのサイトで、各国のiPhoneの値段を確認できますので、iPhone調達予定の方はチェックしておきましょう!

完ぺきな運用方法まとめ

最後に今回のまとめです。

日本のモバイル回線について
  • 日本のモバイル回線は維持するべき。休止や解約はしないこと
  • 維持する回線は日本通信のシンプル290プランがおすすめ。月額利用料が高い方は出国前にMNPしておこう
  • eSIMを選んで、紛失・盗難リスクに備えよう
スマホの選定について
  • SIMフリースマホ、またはSIMロックを解除したスマホを使おう
  • デュアルSIM対応スマホを選ぼう。DSDSなら尚良し
  • おすすめはiPhone。特に海外版(韓国以外)iPhone以外がおすすめ
海外在住中の運用
  • 日本の回線はデータローミングoffにして、電話・SMSのみ常時繋がるようにしておこう
  • デュアルSIMスマホで、日本のモバイル回線・海外現地の回線の2つを一台のスマホに集約しよう
  • 海外現地のモバイル回線を別途契約して、データ通信は現地のモバイル回線を利用しよう
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