2024年、ポルトガルの二大都市、リスボンとポルトを旅行しました。この際、リスボン→ポルト間の移動で利用したのが電車。この区間はバスとも競合しており、価格だけで言うとバスのほうが若干有利。
本記事では電車とバスの比較、電車の優位性とともに、電車を利用した際の体験記をご紹介します。
チケット購入に利用したサイト→Omioで電車・バスを予約
交通手段の比較
まず、飛行機は全くおすすめしません。片道大体50ユーロほどと、飛行機の値段にしては安いですが、他の移動手段と比較したときに高すぎるのと、リスボン、ポルト両方での市街⇔空港間の移動コストが乗ってくるからです。単にリスボン – ポルト間を移動するだけなら、飛行機の優位性はありません。
よって選択肢としては、バスまたは電車となります。
最安値はバス
交通手段 | 料金(片道) | 所要時間 |
---|---|---|
電車 | 10 – 20 EUR | 2:50 – 3:30 |
バス | 5 – 15 EUR | 3:15 |
所要時間・料金を比べてみても電車とバスでは大差ありません。ただし、良いディールのものを見つけられれば、表面的にはバスのほうが若干コスト面で有利です。
電車を利用するメリット
一方で、電車にもメリットがあります。電車の場合、ポルト中心部(Sao Bento駅)まで通しで切符を購入することができます。
交通手段 | リスボン側 | ポルト側 |
---|---|---|
電車 | Lisboa Santa Apolonia駅 Lisboa Oriente駅 Lisboa Entrecampos駅 | Campanha駅 ※Sao Bento駅までスルーで切符を購入可能。値段も変わらない。 |
バス | Lisboa Oriente駅 | Campanha駅 ※市街まで行くにはトラムか電車の切符が別途必要 |
ポルト側のターミナルは、電車・バスどちらもCampanha駅です。
Campanha駅はポルト中心街区から少し離れています。ポルトは中心街区にも駅があり、Sao Bento駅といいます。電車の場合、Sao Bento駅までの切符を料金の加算なしで、通しで購入することができます。
一方バスの場合はCampanha駅でトラムか鉄道の切符を別に調達して、ポルト中心街区まで向かうことになります。
また、電車移動はパーソナルスペースが広い、車内が明るい、飲みながら優雅に移動できる、車窓が綺麗、疲れたら立てる、といったメリットもあります。
電車 vs バスの比較まとめ
電車・バスのそれぞれのメリットやユースケースをまとめると、次のようになります。
移動手段 | 特徴 | 料金 | ユースケース |
---|---|---|---|
電車 | 中心市街まで通しで切符を買えて楽 優雅に移動できる(疲れにくい) 遅延の可能性も | 10 – 20 EUR | Sao Bento駅近くのホテルに宿泊 昼間に移動して景色も見たい |
バス | とにかく安く移動できる 疲れやすい | 5 – 15 EUR | トラム駅近くに宿泊 Campanha駅近くに宿泊 ひたすら寝て移動 |
みなさんの旅行中、リスボン・ポルト移動がどのような立ち位置を占めるのか、総合的に判断して選択されると良いと思います。
チケット予約は早ければ早いほどよい
ポルトガル(を問わずたいていのヨーロッパ諸国)では、電車やバスのチケットは早ければ早いほど安いです。それも、信じられないくらい値段が違います。上の画像はとある日に、翌日と1ヶ月後のチケットを検索した結果ですが、同時刻の同便でも、値段がかなり違います。
また、時間帯によっても、かなりドラスティックに値段が変化します。残席によって値段が変動しているものと思います。便利な時間帯の電車はそれだけ早く値段が上がっていきますので、チケット確保はやはり早めが吉。
私は電車・バスどちらも検索でき、そのままチケット購入までできるため、Omioを利用しました。上の結果もOmioの検索結果です。
皆様の旅程にあわせて、最適な便を検索してみてください。→Omioで電車・バスのチケットを検索・購入
電車移動はとにかく楽。実際の電車移動はこんな感じ
私たちが乗車したのは、Oriente駅19:09発のAlfa Pendular 186便です。Campagna駅到着時間は21:58、所要時間は2時間49分です。
チケットは通しでSao Bento駅まで購入しており、22:26 Campanha駅を出発するUrbano 15550便に乗車、Sao Bento到着は22:30でした。
Oriente駅には発車時刻の30分前に到着。到着したらまずは買い出しをしました。Oriente駅は大きいターミナル駅ですが、構内にはそれほど選択肢が多くありません。買い出しはOriente駅隣接のモール、Centro Commercial Vasco da Gamaで済ませるのが良いと思います。
Oriente駅は大きなターミナル駅ですが、わかりやすい構造で迷うことはありません。飛行機と同じ要領で、列車の行き先と列車番号から発車ホームを探し、ホームに向かいます。改札はありません。
ホームにも次の列車の行き先と発車時刻が表示されているので、念の為確認しておきましょう。
さて、列車が到着したので乗り込みます。遅れはほぼなく、定刻通りに発車。
車両が落書きだらけで大丈夫かな、と思いましたが、車内は綺麗でとても清潔。
テーブル、コンセント、カップ置き、荷物収納など一通りのものは揃っていて、不便することはないかなと思います。なにより、座席が広々しています。私たちが利用したのは2等車だったのですが、充分快適でした。
トイレももちろんあり、きれいです。
ヨーロッパの長距離列車特有のバーコーナー的車両もあります。売店はなかったと思います。
定刻通りにCampanha駅に到着し、しばし乗り継ぎ待ち。Sao Bento駅に行くため、近距離(リージョナル)列車に乗り換えます。
列車の中はトラムのような作りです。Campanha – Sao Bento間はわずか4分なので、一瞬で到着しました。
最終目的地のSao Bento駅到着時国は22:30。時刻表通りの到着です。Sao Bento駅はポルトガルのイメージ通りのタイル柄で彩られていて、美しい。
私たちはSao Bento駅徒歩2分の場所にホテルを取っていたので、このままホテルに向かいました。長距離の移動でしたが、快適でそれほど疲れずに到着できました。
まとめ
リスボン→ポルトの移動において、個人的には電車をおすすめします。ただし、ユースケースにも記載した通り、旅程や状況によって、バスのほうが良い場合もありますので、皆様の旅程や趣向にあった最適なものを選択しましょう。
コメント