2024年ポルトガル旅行の締めくくりはポルト。ポルトでは公共交通機関は使わず、徒歩のみで観光しました。高低差が激しいポルトでも、旧市街地区は小さいです。
今回私達はかなり非効率的な周り方をしましたが、それでも10箇所以上のスポットを一日で回ることができました。しかも小雨 and 強風の中。以下がポルト旧市街を歩いた軌跡です。
旧市街のかなりの部分をカバーしていますが、それでも歩いた時間は合計2時間ほど。どうやってポルトを観光しようかな、一日パス必要かな、と考えておられる方に本記事が参考になれば幸いです。
ポルト徒歩旅の記録
ここからは実際に訪れたスポットをご紹介します。一部を除いてほぼ無料でした。
サント・イルデフォンソ教会
ポルトらしいアズレージョが美しいサント・イルデフォンソ教会。世界一美しい駅構内といわれるポルトのサン・ベント駅にも目を見張るアズレージョがありますが、どちらもジョルジェ・コラコという方の作品です。サン・ベント駅からすぐの場所にあるので、見比べてみるのも良いでしょう。
Vestir Bem e Barato So Aqui
サン・ベント駅前の広場はさしずめポルト版タイムズ・スクエアか渋谷スクランブル交差点。この場所で特に目立つのは”Vestir Bem e Barato So Aqui”と書かれた看板がある縦長の建物。直訳すると”Dress well and affordable only here”でポルトの超有名ランドマークになっている割には情報がなく、結局真相は不明。
当日は雨かつ広場大規模工事中という最悪コンディションでしたが、通常ならとてもアイコニックな場所なので、記念撮影スポットに良いと思います。
フローレス通り周辺街区
さきほどのVestir Bem e Barato So Aquiから奥に入っていくとポルトの有名な通りであるフローレス通りがあります。この街区一帯はツーリスアトラクションになっていて、レストランからお土産物屋さんまで数多くの店が軒を連ねています。
クレリゴス教会
外見は控えめなバロック様式、でも中がすごいのがクレリゴス教会。教会と一体になっている塔は上ることもできます。
聖堂空間が楕円形というのは結構珍しい。
教会自体が小高い丘に立っているので、ポルト市内のどこからでも見えます。今では市の象徴にもなっているとのこと。教会の近くには世界で最も美しい書店(のひとつ)Liberaria Lelloがありますので、ついでに寄ってみるのも良いと思います。ちなみに書店ですが、入店料がかかります。
カルモ教会
外も中も凄いのがカルモ教会。国内最大級のアズレージョを持つ外壁と豪華絢爛な聖堂で一押し観光スポットです。写真では伝わりづらいですが、アズレージョは間近で見るとかなり大きく迫力があります。
内部はでかい仏壇と見紛うくらいの金装飾。大量の錺金具のようにも見えますね。
Miguel Bombarda 通り(ストリートアート)
Miguel Bombarda通りはストリートアート天国。歩いていると様々なストリートアート(と落書き)を見つけることができます。
特に有名なのは、Dom Quixote and Sancho Panza。どちらも小説ドン・キホーテにでてくる登場人物らしい。Torre dos Clérigos
ポルト大学とコルドアリア庭園
ポルト大学はポルトガル最大の大学。市街ど真ん中の立地というUrban campusな環境で学生がとてもうらやましい。ポルト大学はコルドアリア庭園に隣接していて、セットで見物するのがおすすめ。
サン・ベント駅
ポルトのアズレージョスポットのメッカであるサン・ベント駅。駅のエントランスホールはアズレージョで埋め尽くされています。
世界一美しい駅とも言われるサン・ベント駅はそれ自体が観光スポットで、ホールの中は見上げて写真を取っている人多数。
個人的ベストは今のところアントワープ中央駅かアムステルダム中央駅かなと思いますが、それでも趣の違った美しさがあり、魅力的な駅です。
【ハイライト】ポルト大聖堂
ポルト散策のハイライトはポルト大聖堂でした。ポルト大聖堂ですることは以下3つ。
- 大聖堂を見る
- アズレージョの回廊を見る
- ポルト市街のスカイラインを見る
入場料3ユーロかかりますが、価値は十分あります。
ポルト大聖堂の見どころの一つは回廊。アズレージョで彩られた内壁と重厚感のあるゴシック様式を感じながら散策。
回廊の上に出てみましょう。回廊全体や内庭を見ることができます。若干苔がかっているのも味が出ていて良いですね。
ポルト大聖堂は長い歴史の中で改築・増築が行われた結果、様々な建築様式が混在しているよう。
- ロマネスク様式… 大聖堂ファサード
- ゴシック様式… 回廊
- バロック様式… 大聖堂外側、大聖堂内装
それぞれの建築様式の違いに着目しながら見物するのも面白いですね。
趣のある天井画で彩られた部屋なども見学できます。
塔にも上ることができます。塔からはポルトの町並みが一望できますので、体力が余っていれば上ることをおすすめします。天気があいにくでしたが、夏なら光り輝くポルトの町並みを眺めることができると思います。
こちらの大聖堂も仏壇みたいに金ピカ。特に主祭壇とゲートは金色で埋め尽くされていて圧巻。あと、ゴシック様式のバラ窓も必見ポイントです。ちなみに、大聖堂に入るだけなら無料です。
大聖堂外からはポルトのスカイラインをより間近に見ることができます。ポルト大聖堂は市街中心の開けた丘の上に立っているので、近いのにパノラマビューになるんですね。
アルマス聖堂 (Chapel of Souls)
全面アズレージョで埋め尽くされたアルマス聖堂もポルトマスト観光スポットの一つ。サンタカタリーナ礼拝堂やChapel of Soulsとも呼ばれるこの聖堂は、なんと約16,000枚のアズレージョで外壁が埋め尽くされていています。おおきいだけでなく緻密で、聖人の生涯が描かれています。
The Fantastic World of the Portuguese Sardine
ここからはお店の紹介です。
インスタ映えするお土産屋さん。売っているものはオイルサーディン缶だけ。リスボンにもあります。有名店なので、通りがかりにでも立ち寄ると良いと思います。
A Vida Portuguesa
感度の高い空間で感度の高いポルトガル名産品を売っているお土産屋さんです。種類豊富で使えそうな置物や文具、服などを置いてありますので、見るだけでも楽しい。
Via Catarina Shopping Center
ポルト市街随一のショッピングモールです。最上階はフードコートになっており、町並みを再現した空間でよりどりみどりのものを食べられます。ポルトガルで人気のエッグタルト(ナタ)店、Fabrica da Nataも入店しています。
ポルトガルでエッグタルトをさんざん食べて最も気に入った店がFabrica da Nata。生地とクリームの相性が抜群でおすすめです。
雨の街角 – ポルト旧市街
せっかくのポルトで雨だったのでがっかりしていましたが、雨のポルトも良かったです。ポルト旧市街は改築が進まない古い建物が多いのですが、雨で退廃的な雰囲気がより強まって、これはこれで味があって良いかなと思います。
公共交通機関パスは必要か【結論:旧市街だけなら要らない】
高低差がきつい、坂がおおくてしんどい、というイメージがあるポルトですが、旧市街を回るだけなら公共交通機関パスは必要ないと思います。Andanteカード(Suicaのようなチャージ式カード)は持っておいても良いですが、1日券を買うほどではない、というのが結論です。
そもそもポルト旧市街に地下鉄・トラムはほぼ走っていません。基本バスのみとなりますが、「バス待つくらいなら歩いたほうが早い、街の雰囲気も良いし」の積み重ねで結局歩きっぱなしになります。
旧市街の観光だけなら1日券は不必要。ただし、Andanteカードは乗車料金が安いので、持っておいても良い。公共交通機関が必要になるのは、空港やTrindade駅へのアクセスのときくらいで、Andanteカードに一回券をチャージして使おう。
まとめ
疲れたらバスか電車に乗るつもりでいましたが、結局歩き通して観光しました。ポルトは確かに坂が多いですが、街自体はコンパクトなので基本徒歩で移動可能。ゆったり観光が良ければ、2日に分けても十分なくらい観光資源も多いです。
みなさんもぜひポルト街歩きをしてみて、お気に入りのスポットを探索してみてください。
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