一般に世界三大がっかり観光名所といわれるのは、
- マーライオン(シンガポール)
- 小便小僧(ブリュッセル)
- 人魚姫(コペンハーゲン)
これらすべて行ってみて、最もがっかりしたのは圧倒的「人魚姫」でした。がっかりしすぎて清々しささえ感じた人魚姫。なぜそう感じたのか?今回は、がっかり順にランキングでそれぞれのがっかりポイントと良かったところをお伝えしたいと思います。
第一位:人魚姫
がっかりとはいえ、世界三大というからには有名な分だけのオーラをまとっているもの。そう思って実際に見に行ってみると、まあオーラがない笑。
「ポツン」と唐突に岩の上に置かれていて、観光客が周りにいるからこれか、とかろうじてわかるレベル。おそらく既視感のなさが原因かな、と思います。人魚姫の像にはっきりしたイメージがないため、一目みて「これが本物か〜」とならなかったんですね。
しかし、実際に見てみると気づくこともあって、例えば「人魚姫」でイメージするのは上半身人間+下半身魚なんですが、この人魚姫は9割人間なんですね。足先だけ魚になっています。
この人魚姫のモデルになったのは、Ellen Juliette Collin Price de Planeというバレリーナ。バレーのリトル・マーメイドで人魚姫をやっていた方で、この方のバレーを見たカールスバーグ創業者の息子が人魚姫像を作らせたらしい。写真も残っているので見比べてみると、確かに似ているような気がします。
ただ、本物をみてもどうもしっくりこない。もしかしたら見る角度が悪かったのか?と思い、2回目のコペンハーゲン旅行では遊覧船から見物。後ろの見物客に埋もれ、さらにがっかりな結果に笑。ズームで撮るとようやく人魚姫の背中を確認できました。
この人魚姫の像は何度も損壊の標的になっているそう。ペンキで塗られたり、一部分を持っていかれたり、爆破されたりと散々な目にあっていて、それを知るとどこか悲しそうな背中が印象深いですね。
第二位:小便小僧
世界中にある小便小僧の起源。ブリュッセル中心部にあります。こちらは既視感があるだけに、ひと目見て「おお〜」となりました。ただ残念ながら、設置されているものは盗難防止のためレプリカのようで、本物は博物館にあります。
この小便小僧も人魚姫同様、散々な扱いを受けているようで、季節によって色んなコスプレをさせられたり、ストロングビールを出されたりとやりたい放題されているようです。
そして小便小僧は想像していたよりもさらに小さかったです。この辺り一帯はグランプラス含めて圧巻の都市景観なので、小便小僧を目的に行かないと気づかず素通りしてしまいそう。
小便小僧の近くには小便少女と小便犬の像もありますので、セットで見物しましょう。
第三位:マーライオン
生で見られた!という感動が最も大きかったです。シンガポールを代表するアイコンかつ他にはない、というのが要因かなと思います。旅程の都合で夜にしか見ることができなかったですが、いつか昼のマーライオンも見てみたいです。
シンガポールのリゾート島、セントーサ島には本物よりも大きいマーライオンがあります。水は出ませんが迫力があります。
まとめ
世界三大がっかりスポットは感動こそあまりありませんが、見ること自体には意味があるかなと思います。生で見たよ!全部行ったよ!と言うために行くようなところがあります。しかし、なぜか忘れないんですね。がっかりした感情や、がっかりを生で感じることができた嬉しさをいつまでも憶えていられる。
幸い、どれもロケーションは抜群で観光都市に位置していますから、ついでに見ておく分には損はないと思います。
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