2024年春に人生二回目のリスボン観光に行ってきました。その際利用したのが、リスボアカード。リスボアカードとは、リスボン市内の様々な施設へのフリーパス+公共交通機関乗り放題がセットになった1枚のカードです。
今回の旅行で実際にリスボアカードを利用してみて、使い勝手がとても良かったのでご紹介したいと思います。
どれくらいお得だったのか
行きたいところを一日で周ると決めて、リスボアカードは24時間券を購入。価格は27ユーロでした。そして、結果はこちら。
利用した場面 | 通常料金 |
---|---|
ジェロニモス修道院 | 16 EUR |
ベレンの塔 | 9 EUR |
国立古美術館 | 10 EUR |
サンタ・ジュスタのリフト | 5 EUR |
地下鉄、バス等の公共交通機関 | 7.3 EUR(Navegenteカード発行込み1日券を想定) |
合計 41.3ユーロ。一人当たり、約14ユーロを節約できました。圧倒的にお得。リスボン空港でリスボアカードを受け取ってその日一日使用したので、空港→市内への移動もタダ。レストランや有名なサンタ・ルチア展望台、その他立ち寄った様々な教会へのアクセスにかかる交通費もタダ。
こんな感じで使いました
リスボン空港でカード受取
リスボン空港に到着したら、まずはリスボアカードを受け取ります。到着ロビーに”Ask me Lisboa”というインフォメーションデスクがありますので、そちらでカードを受け取ります。
リスボアカードは事前にオンラインで購入できますので、当日はメールで送られてくるバウチャー(購入明細)かアプリでの購入履歴をAsk me Lisboaのデスクで見せればOK。
リスボアカード詳細・購入ページはこちら参照下さい。初回5%オフになるようです。
カードを手渡されたら、カード表面に利用開始日を書くように言われますので、記載しましょう。もちろん、改札や施設への入場時にはカードのRFIDを読み取りますので、あくまで外見でわかるようにするためのものです。
リスボアカードの実際の利用開始時間は、カードを最初に読み取った瞬間からになります。読み取りの場面は、電車の改札・バス内のタッチ機器、施設への入場時などです。
リスボン空港→市街地(ホテル)
リスボン市街へは地下鉄で向かいます。リスボン空港は地下鉄が乗り入れていますので、市街へのアクセスはバスよりも地下鉄が便利です。
地下鉄なら受け取ったリスボアカードを使って無料で移動できます。使い方は簡単で、駅の改札でSuicaのようにカードタッチするだけです。このタッチした瞬間から、リスボアカードの利用時間カウントダウンが開始されます。
San Sebastiao方面のホームがリスボン市街行きになります。電車は概ね10分間隔で来るので、あまり待つことはありません。
ジェロニモス修道院・ベレンの塔
リスボン中心市街にとっていたホテルに荷物を預け、少し朝散歩をしたあとジェロニモス修道院に向かいました。ジェロニモス修道院はリスボン中心街区から少し離れたところにありますから、トラムまたはバスでの移動になります。リスボアカードでの移動ですので無料。
私たちはバスで移動しました。リスボン中心部からでしたら、コメルシオ広場前から15E番バスに乗るのが便利です。
オープンの9:30すこし前に到着し、並んで待ちます。リスボアカードを持っていれば、入場券の購入は必要ありません。ジェロニモス修道院は外観からして超豪華。
朝イチにジェロニモス修道院を訪れる理由は写真。うまく立ち回れば、誰も居ない回廊を独り占めして、奇跡的にきれいな写真を取りまくれます。
ジェロニモス修道院の攻略方法は、以下記事をご参照ください。
ジェロニモス修道院は有料エリアの回廊だけでなく、誰でも入れるサンタマリア教会も必見。
その後、大航海時代ベレンの塔を見学。灯台兼監視塔であったベレンの塔はマヌエル様式の最高傑作の一つ。ジェロニモス修道院すぐそばにありますので、ジェロニモス修道院のついでに行くのがおすすめです。
また、ジェロニモス修道院のすぐ横には元祖エッグタルト(ナタ)の名店Pasteis de Belemがありますので、おやつ代わりに試してみましょう。1個から買えて、すぐ食べられます。
国立古美術館
国立古美術館はポルトガルで最も重要な美術館。ジェロニモス修道院とリスボン市街の真ん中あたりにありますので、中心部に戻りがてら、立ち寄ってみました。
誰もが知っているような有名な絵画などは無いですが、それでも巨匠と言われる作家の絵がたくさんあります。例えばヒエロニムス・ボスの三連祭壇画。
また、ハンス・ホルバインの聖母子や、面白いところでは作者不詳の「エッケ・ホモ」という作品がひときわ目立つように飾られています。
私は見逃してしまいましたが、ポルトガルの国宝「サン・ヴィンセンテの祭壇画」が目玉のようですので、ふらっと立ち寄る予定のある方は要チェック。見どころは他にもあり、往時の宮殿様の部屋も見学することができます。
クチポールでショッピング
リスボン中心街区には日本で大人気のおしゃれカトラリー、クチポールの路面店があります。クチポールはポルトガルのメーカーなので、実質リスボン店が本丸。2024年の超円安下においても日本で買うより安かったので、時間があればぜひ寄ってみましょう。
ちなみに、クチポールの箸はおすすめしません。全部クチポールで揃えたくて買いましたが、重くて細くて先端が鉄なので、持ちづらい、滑りやすい、やけどしやすい、の三重苦。おはぎ専用箸になること間違いなしです。
トラム28番線
リスボンといえばトラム。リスボンのトラムといえば28番線。リスボンらしい急坂を市街ド中心から駆け上がる黄色いレトロ車両はあまりにも有名で、28番線は移動手段というかそれ自体がツーリストアトラクションになっています。
こちらの英Independentの記事でも、世界で最も美しいトラムの一つとして紹介されていますね。
For an Instagrammable trip through Portugal’s capital, take the number 28 wooden tram through Lisbon’s narrow, winding streets – passing the Sao Jorge Castle and the buzzing neighbourhood of Baixa.
Independent紙 “Are these the most beautiful trams in the world?”
リスボアカードはこのトラム28番線ももちろん無料。私たちは28番線に乗って、リスボン一有名な丘の上のビューイングスポット、サンタ・ルチア展望台に行きました。
サンタ・ルチア展望台
サンタ・ルチア展望台は小高い丘を上ったところにあるので、行きはトラム28番線、帰りは徒歩でのアクセスがおすすめ。数あるリスボン市内の展望台のなかでも最も有名で、そしておそらく最もリスボンらしい風景を見ることができます。
大人気ですがキャパが大きいので、比較的ゆったりしているのも魅力。地元の方が本を片手に日光浴したり、雰囲気も歳も全く違う知らない人同士がおしゃべりしてたりと、旅行者からすると羨ましい光景がたくさん。
サンタ・ルチア展望台からさらにのぼると、白亜の修道院、サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院やサンタ・エングラシア教会があります。また、サンタ・ルチア展望台から市街に下ったところにはリスボン大聖堂があります。
トラム28番線沿いはリスボンきっての観光資源だらけなので、見逃さないように拾っていきましょう。
サンタ・ジュスタのリフト
さて、再びリスボン中心街区に戻ってきました。お目当てはサンタ・ジュスタのリフト。
常に混んでいます。待ち時間は約30分といったところです。リスボアカードを持っていれば、リフト代、展望台料金どちらも無料です。
展望台からは、リスボン中心市街全体をより近くから俯瞰することができます。昼のリスボンもカラッとしていていいですが、暗くなるにつれて空気も雰囲気も変わります。
明るく元気だったリスボンが、夜の物憂げな雰囲気をまとって暮れていきます。
散々歩いたのに、まだ歩きたい気分になります。ということで、そのままアウグスタ通りを突っ切ってコメルシオ広場まで突っ切ります。
まとめ
ということで、丸一日リスボン市内を観光しまくり、大満喫の一日となりました。交通費も入場料もリスボアカードに含まれているので、なんだかリスボンというテーマパークに行ったみたいです。
リスボアカードは他にもタイル博物館など、魅力的な入場無料スポットがたくさんありますので、みなさんも素敵なプランを組み立ててみてください。
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