2024年冬、アイスランドで最もメジャーなツアー、ゴールデンサークルツアーに参加しました。ゴールデンサークルツアーはレイキャビク近郊の絶景地を一日(朝から夕方)で効率よく回ってくれるツアーです。今回は、ツアーに参加した際の様子を、実際の写真や感想とともにお届けします。
シーズンは気にしなくてOK、あと冬でもそんなに寒くない
まずよくある疑問から回答しますが、シーズンは気にしなくて大丈夫です。ベストシーズンの概念は特になく、夏でも冬でも楽しめると思います。冬は昼間の時間が極端に短いですが、もちろん明るい時間に全て回ってくれます。
かく言う私は、真冬も真冬、年始早々に参加しました。
真冬でもアイスランドはそんなに寒くないです。東京や大阪と同じくらいか、それより少し寒いくらい。一般的な防寒をすれば普通に過ごせますので、ご安心を。
ツアー概要
今回私はこちらのツアーに参加しました。→ゴールデンサークルツアー・ケリズクレーター 日帰りツアー(レイキャビク発)
滝やクレーター、間欠泉など、アイスランドの超有名絶景ポイントを4つほど、約10時間ほどかけて回ってくれるツアーになります。
英語ができなくても大丈夫、バス乗車→目的地降車(自由見学)→乗車→・・・を繰り返すだけなので、バス窓に掲げてある集合時間のパネルだけ見ておけば心配はいらないです。
目的地では、すべて自由行動になります。集合時間さえ守れば、どこをどんな風に見ようと自由です。
ルートは上のような感じで、レイキャビクを出発し、順番に絶景地をめぐります。
今回はゴールデンサークルのみのツアーに参加しましたが、ブルーラグーンやオーロラツアーとセットになったものもあります。→その他のアイスランドの現地ツアーはこちら。
集合場所・待機方法
集合場所はレイキャビク中心地の「12番バス停」です。Storm Hotelの目の前なので、Storm Hotelを目印に向かえば迷うことはありません。
レイキャビク中心街区のホテルからなら、だいたいどこに泊まっていても歩いて余裕でアクセスできます。
予約時にホテルピックアップ(泊まっているホテルまでの送迎)がオプションでありますが、レイキャビク中心に泊まっているなら不必要です。歩いて余裕でアクセスできます。ピックアップのオプションは結構高いので、予約時によく検討しましょう。
12番バス停は他のツアーでもよく集合場所として使われる場所です。よって、例えば朝8時とかだと、同時刻にひっきりなしにバスがやってきます。ですので、バスが来たらとりあえず近づいてみましょう。名前を聞かれるので、スマホ画面で予約確認書を見せると確認してくれます。全員揃ってなかったり、取り残されている人がいればバスは出発しないので、安心してください。
バス車内はこんな感じ
バス車内の雰囲気はこんな感じです(出発してすぐ撮影。)一般的な観光用バスですが、車内の設備は綺麗です。窓がとても広いのが良かったです。車内から常にアイスランドの絶景を満喫できます。
実際のツアーの流れをご紹介
ここからは実際に参加した際の流れを写真と感想付きでご紹介します。
発車して早速絶景
さて、ゴールデンサークルの見どころは目的地だけではありません。バス車内からの景色も良いです。レイキャビクを出発してわずか10分で早速絶景。朝焼けにだんだんと照らされいく一面白銀の世界が美しすぎる。
冬の時期のツアーでは、車内から朝焼けを見ることができます。ポイントは、進行方向右側に座ること。バス車内は自由席なので、朝焼けが見たければ、右側を確保しましょう。
コーヒータイムと小休止 – Hveragerdi
出発して一時間経たないくらいで、パーキングエリアに立ち寄り小休止します。トイレ休憩のためで、15分ほどの滞在です。カフェや売店が併設されているので、コーヒーを買うもよし、お土産を見るもよし。
駐車場を少し離れると広大な自然を見ることができるので、建物の中だけでなくぜひ外にも出てみましょう。休憩後はバスに乗り込み、再び目的地を目指して進みます。
まるで自然のダム – Kerid Crater
最初の目的地はKerid Craterです。クレーターと名前がついていますが、隕石の衝突ではなく、火山活動によるカルデラ形成が要因の地形です。
Kerid Craterは一目見るととても広大に見えますが、意外と稜線をぐるっとまわってもそんなに時間はかからず、20分もあれば十分一周できます。
冬の時期は朝焼けが(高緯度なだけあって、朝焼けが長い。。。笑)とてもきれいに映えます。火口方向だけでなく、外にも目を向けてみましょう。
火口に降りることもできますが、私のおすすめはやっぱり稜線を歩くコース。クレーターの中も外も大パノラマで見ることができるからです。時間的にどちらか片方しか選択できないので注意。
凍てつく大瀑布 – Gullfoss Waterfall
続いての目的地は、Gullfoss Waterfall。アイスランド語で「黄金の滝。」こちらが、個人的にゴールデンサークルにおけるハイライトでした。
高台から見下ろす大地の割れ目のごときクヴィータアゥ川の眺めは圧巻。滝も非常に幅広で豪快です。源流が氷河で、冬の間は川の大部分が凍っていることもあり、夏と比べると水量は少ないようです。
見どころは滝だけではなく、川の奥に焦点を移すとどこまでも続かのような広大な地平線。極北の島とは思えない雄大な自然を全身で満喫できます。
大地は生きている – Geysir
続いての目的地は、おそらく地球上最も有名な間欠泉であるゲイシール。間欠泉を意味する英単語のgeyserは、この間欠泉が由来。ただ、残念ながら最も大きな間欠泉だったthe great Geysirは活動がとまってしまったようで、現在はthe great Geysirのすぐ近くにあるストロックル間欠泉を主に見学することになります。
スロトックル間欠泉もとても大きなもので、高いときは40 mくらいまで噴出するらしい。
スロトックル間欠泉概ね8分間隔で噴出します。ですので、ですので、ツアーであっても必ず1回は噴出を見ることができます(私の場合は2回、見ることができました。)周りに集まって静かにその時を待ちます。
ごぉ〜っという音とともに、一瞬の大噴出。その時は急に訪れるので、よそ見をしていたら見逃してしまいます。しばし辛抱して、間欠泉とにらめっこして待ちましょう。
噴出を満喫したあとは来た道を戻ります。
そして、相変わらず周囲は絶景。ひたすら続く地平線と白銀の世界。
Geysirそばの売店兼レストランでランチタイム
Geysir間欠泉そばには売店兼レストランがあり、こちらでランチをとります。せっかくなので私たちはアイスランド名物フィッシュスープをオーダー。
スープ1杯約3,000円と恐ろしい値段ですが、観光地価格というわけでもなく、アイスランドでは普通。
魚介がたくさん入っていて、さすがに美味しかった。これまでずっと外に居たので、スープの温かさが良いです。パンもついているので、結構お腹いっぱいになります。もちろん、食べ物を持参していれば、レストランを利用しなくてもOK。
【世界遺産】プレート運動が作り出す大地の裂け目 – Thingvellir National Park
これまでも世界遺産クラスの絶景続きでしたが、最後の目的地はまごうことなき世界遺産(文化遺産)、Thingvellirです。こちらはユーラシアプレートと北米プレートの境目にあたる場所。プレートテクトニクスによって2つのプレートが互いに離れる運動をしているため、大地が裂けているような地形をしています。
実際に歩いてみると、本当に裂けてる。毎年数センチずつ崖同士が離れていっているようです。
面影は全く無いですが、この地はかつて世界最古の民主的議会が置かれていた場所(これが世界遺産登録の事由になっている。)昔から、特別な地だったようですね。
ツアー終了
自然を大満喫した一日も終了。集合場所の12番バス停に戻ったのは17:30頃。このあとレイキャビクでゆっくりディナーをとっても良いですし、ぱぱっと食事を済ませてオーロラツアーに参加しても良いでしょう。
まとめ
ゴールデンサークルで巡る自然はダイナミズムで、地球が生きていることを実感できるところが多いです。アイスランドで最もメジャーなアクティビティであるゴールデンサークルツアー。旅行地は都市を選びがちな私ですが、それでも大満足。参加して公開することは絶対ないです。
ただし、個人的には「アイスランド南部ツアー」をよりおすすめしたいところ。ご興味があれば、こちらの記事もぜひご参考ください。
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